七剣(見ちゃいけないのは増田さんくらい?(笑))

もうね、最初から理解しがたい展開なワケですよ。というか、この映画は事前に
役柄やら細かい状況設定とかを頭に入れておかないと理解できない映画ですな。
私はこういう作りをする映画にはものすごく否定的なんだなぁ。。。基本的にバ
カでもわかる状況を最初にバラ巻いておいてくれないと無理なんです。
ま、前フリの設定ではあったのだが。。。なんか大画面をワケのわからない状態
で殺されまくって。。。って感じなのだが、これがダルい。
なので当然オチる。その間にある村の男女が伝説の刀匠がいるという天山に救い
を求めに行ったらしいのです。で、その男女が何故か伝説の刀を2本見つけてし
まって、自分のモノにしちまったらしいです。で、事前に5人いた素敵な刀の使
い手を擁し、とりあえずは先兵隊をやっつけ村を守る、と。
でまあ、この使い手さんの登場シーンから覚醒して見続けることが出来たのです
が。なんか、デビルマンです。状況がわからんまま敵がやられて行く。。。
これ、小さい画面で見た方がわかりやすいです、本気で。ま、迫力という面では
映画なのでしょうけど「わー」「きゃー」というだけで、状況はわかりません。
そんな中、次のターゲットになっちまった村は捨てて逃げんとアカンという状況
になり、村民は大移動。。。しかし、内通者がいるようで。。。と世界を守れる
ような7剣士がいるってのに、なんと小さな物語り。敵も強い、って言えるのは
その盗賊、つか人殺しで金儲けをしている。。。と書いて、あらすじを見つけた
ので、貼る(笑)

セブンソード』(2005)[七剣/SEVEN SWORDS]
武侠超大作が香港から飛び出した。ヴェネチア映画祭でもオープニング上映し大
いなる話題をさらっているのだ。アクション作家リャン・ユィション(梁羽生)
のアクション小説「七剣下天山」を巨匠ツイ・ハーク監督が、香港・中国・韓国
・台湾を代表するアジアン・スターを集結し映画化。いよいよ日本でも緊急公開
となった。本国では7月29日に公開され興行収入No1(2005年度)になったといい
ます。
<<1600年代、満州人の清朝清朝の王は「禁武令」を出すことで、漢族の明朝
の滅亡を図っている。なかでも風火連城が率いる隊は、情け容赦なく反抗勢力を
つぶし皆殺しにしていく。強力な反清組織「天地会」の危機を知った武術の達人
傳青主(ラウ・カーリョン)は青年剣士韓志邦(ルー・イー)と女侠の武元英
(チャーリー・ヤン)を伴い、武術の名門として名高い「天山派」に助けを求め
る。天山派4大弟子の楚昭南(ドニー・イエン)、楊曇(レオン・ライ)、穆郎
(ダンカン)、辛龍子(タイ・リー・ウー)は命に従い、傳青主らと結集して7人
となる。7種類の剣[莫問剣、由龍剣、青幹剣、競星剣、日月剣、舎神剣、天瀑剣]
を与えられた七人―「七剣」は清軍との戦いに挑んでいく・・・。>>

ふむ、やっぱ、あそこは天地会だったのか。なるほど。村から行ったのは3人か。
つか、ドニーとレオンが偉く強いのはわかるんだけど、他は。。。って感じで。
ま、確かに双頭の剣を使う人と細工された刀を使ってる(ま、女の子が使うやつ
もそうだが)人は最初の戦いでは見せ場あったけど。
このメンツで7剣。。。はないのでは。。。と。本気で強いの、多分4人だし。
ま、じいさんも村の男女も強いっちゃ強いんだけど。。。天山派には足下にも及
ばない。。。よねぇ。。。普通。。。
でまあ、結局は、逃げた洞窟で村民は内通者(No.2の東なんとかさん)に皆殺し、
生き残ったのは子供と女性1人という情けない状況。
そんな中、風火連城の内情を視察に行った(ついでに弱い手下をことごとく倒し
て、捕縛されてた奴隷?も開放)時に高麗から連れてこられていた緑玲(だっけ
かな)を救い出し一緒に行動していたが、緑玲が風火連城の城内にある金のあり
かを思い出し、昭南とともに向かう。。。も、天地会を追って手薄になってるハ
ズだった城内に親分率いる主なメンツは戻って来ていた。。。緑玲が再び親分に
捕らえられ、昭南は、助けようとするも。。。その際に、緑玲が間に入ってしま
い、彼の持つ最強の剣「由龍剣」が奪われる。。。
緑玲を乗せた馬が洞窟に。昭南が捕らえられることを告げ、緑玲は息耐える。
ていうか、よく逃げ出せたな。。。。というのはさておき、7剣の1人が欠けて
もダメ!ってことで、救出に向かう。。。ま、このせいで内通者に村民は大虐殺
されちまうワケなのだが。
で、風火連城本部で最後の戦い。昭南が捕まってるために、7剣全てを親分に。
。。というコトだったのだが、最後の元英さんが渡すのを渋り、ようやくスライ
ドしちまう剣(見ないとこのスライド云々はわからんか(笑))を使いこなしてし
まい、バトルが再スタート。昭南は5頭の馬に鎖で繋がれ、八つ裂き一歩手前な
状況だったのだが、よく切れる剣のおかげでようやく逃げ出し、親分の持つ自分
の剣を取返すために最後の戦いに。もう一つのスゴイ剣である、楊曇の持つ「青
幹剣」を手に戦う。狭い壁をブレイクダンスのように戦い、ようやく親分を倒し
て、親分の最後のあがきである「こうなりゃみんな道連れだ」と火薬庫を爆破し
ようとするのを地面を切り裂いてことなきを得る、という素敵な結末もありつつ
も、バトルは無事終了。
洞窟に帰ると親しかった(というか武芸を教わってた)内通者を鈍器でメタメタ
に殴り殺し気が狂った女と子供のみが残されていた。。。
7剣士は都に行くことになる。。。本格的な政府(だよね?)とのバトルが始ま
る。女子供しか残っていないので、村民である志邦は残留を決める。。。も、
「私たち大丈夫だから。7剣士じゃないと。。。1人でも欠けたらダメなんでし
ょう?」と諭され、剣士たちと都に向かう志邦くん。。。ダメだよ、こんな治安
悪いのに、確実に死ぬよ!女子供。。。と心の中で叫んだのだが。。。志邦くん
はそんなこたぁ聞いちゃいねぇ(笑)
ということで「さて、新たなる戦いだ!」「女子供しかいねーけど、生き延びる
ぞぉ!」と気合いの入る方々であった。。。(おしまい)
つまらなくはなかった。。。でも、シーンシーンが間延びスギ。いらないシーン
があまりにも多く、それがダラダラ長い。駿馬以外の馬を開放するシーンもいら
ない。ラブシーンも急に始まったりして必要全くなし。ともかく無駄なシーンが
多すぎる。100分くらいに出来たろ、コレ。いやマジで。ともかく、上映開始
早々で私がオチたことからもそのことが伺える(って何のバロメータだよ(笑))
ワケです。これだったらHEROのが全然好きだなぁ、ってHEROもなんかようわから
ん映画だった記憶があるが(笑)
大層な世界観なイメージで挑んだので、小さい世界で起こってる出来事(ま、ホ
ントはもっとデカいスケールなのかもしれんが)という認識を持ってしまった時
点でこの映画は駄作な烙印を私は押してしまうわけです。