すいません、ここまでも長いんだが、「ここから」が長いかも(笑)

。。。先程、是枝監督と軽部のインタビューを見終わった。。。
「最初から腰を据えて観るべきだった」
と後悔する。YOUのいた場面は気付いた時には終わっていたので、ソコが重要だった
のと、黒バラ、もしくはおしゃれイズム、なんていう下らない番組を見ていた自分
に腹が立った。
この映画、見たかったのであるが、実はストーリー、全く知らなかったわけで。
ただ、4人の子供がマンションの1室におきざりにされて。。。さてどうなる?と
いうことくらいで。で、2時間くらい、ていうか23時くらいに終わるだろう、と
思ってたら141分もある映画なんすね、これ。で、ラストに雪崩れ込むキッカケ
が、次女(ゆきちゃん)の死。。。ていうか、この映画で人、死ぬんだ、と。
このゆきちゃんが偉く可愛い。ホリプロらしいですな。清水萌々子(これでももこ
と読む)というらしい、電車男にも出るようだ。で、このコが足を踏み外して死ん
でしまうんだけど、なんか状況がわからないうちに(真剣に見てなかったため)、
ボストンバックにゆきちゃんを詰め込んで羽田の空き地に埋めに行く。。。でも、
それでも子供達は生きて行く。。。みたいな感じで終わるわけですが、これ見た人
は誰しもこういう「淡々と」。そう、あまりにも淡々としすぎるところにこの映画
の情感があるわけで。終了後のインタビューでまあストーリーはわかったわけだけ
ど、ともかく、淡々としすぎて、途中からだと入りづらい部分はあるのかもしれな
い。これがあれだけ有名になった映画でなかったら、完全にスルーする画である。
しかし、少しでも腰を据えると、強烈に惹き付けられる何かがある。それがこの映
画が成功した要因なのかもしれない。で、実際にあった「置き去り事件」はもっと
悲惨だったと。長男が生まれた時、旦那があまりにもダメダメなヤツだったらしく
て、婚姻届も出してない、出生届も出してない、で蒸発してしまい、子供を一人で
育てなくてはならない、と。で、小学生になる頃、通知が来るらしいのだが、その
通知が来ない、で、役所に行くと、上記のことが明るみに。長男は「この世に存在
しない」ということだ。そして長男の母は男とくっ付いては離れ、を繰り返し、都
合5人の子供を設ける。当然全員出生届はない。そして、次男が病死する。次男は
ビニールにくるまれ、消臭剤を入れ、押し入れに押し込まれる。。。
そんな中、1988年に男を作って、母は出て行く。長男14、長女7、次女3、
3女2才。基本的に子供達は外に出ることを許されてないので、買い物は長男のみ
がする。外に出ているうちに2人の友人ができる。そんな中、友人の一人の買い置
きのカップ麺がなくなって、犯人探しが始まる。犯人は3女。友人A、Bのうち、Bは
攻撃的だったらしい、そのBのカップ麺を食べてしまった3女はBに虐待を受ける。
最初は長男も加担してたらしい。そして3女は虐待で死んでしまう。母と同じよう
にビニールにくるんで、消臭剤で押し入れに。。。でも、異臭を放って置いてはお
けなくなり、3女を秩父の山に埋めに行く。。。秩父にした理由は3女が山を見た
い、というのと以前Aが秩父に遠足に行ったことがあった、ということらしい。
そして、その3女の遺棄がきっかけで事件が明るみに。。。
というのがおおまかな流れである。
そして、映画は。。。
まず設定が、長男、長女、次男、次女、という構成。それまでには誰も死んでない。
次女はベランダで何かをしようとして足を踏み外して死んでしまう。この時、長男
は夏という状況と金銭的状況やら何やらでイライラしてたために外出中。何故か少
年野球に誘われ野球をしていた。で、次女が翌日冷たくなって、さてどうする?と
いうところで、一度だけ次女と一緒に外に出た時に「モノレールに乗って飛行機を
みたい」という次女の思いを叶えるために空港に埋めに行く、と。
そして、映画では友人は裕福そうなマンションに住む女性、という設定に。
全編を見てないので、多くは語れないのだけど、なんかこう、せつない、というか
「誰かとこの映画について語り合いたい」と思うような映画である。
アポロチョコは清水萌々子ちゃんがホントに好きなチョコである、とか、新鮮組
働くバイトくんの廃棄弁当のおかげで彼らは生きて行けていた、とか。とにかく
赤いきつね」が食べたくなる映画(どこかの感想日記)とか。。。
きっと、再放送の時にはもっと熱く語りそう(そうでないかもしれない(笑))ので、
このヘンでやめますけど、っていうか、ここから拡がらないし。。。
ということで、このへんで。。。